東京大学院生のらむと申します!
私は、他大から院試を受けて東大の大学院に入りました。
院試は偏差値などの指標がなく、どれくらいの難易度なのか、自分が受けて合格できるのかがわかりづらいです。
そこで、東大HPで発表されているデータをもとに倍率を計算しました。
これをもとに、受験をするかどうかやどの研究科を受験するかを判断する手助けになれば幸いです!
東京大学大学院全体の倍率
令和3年度の志願者、入学者の人数です。
定員 | 志願者(東大生) | 志願者(他大生) | 志願者合計 | 入学者(東大生) | 入学者(他大生) | 入学者合計 |
3338 | 2274 | 5852 | 8126 | 1596 | 1727 | 3323 |
これをもとに、
倍率 = 志願者数 / 入学者数
として計算しました。
合格者数でなく入学者数が公表されているため、以下ではこの倍率の定義を使用します。
令和3年度の東大の院試の倍率は2.4です。
10人受けると4人受かるほどです。
東大生のほうが合格率が高く倍率は1.4です。
東大生でも、10人に3人ほど落ちる計算になります。
他大生の倍率は3.4で、10人に3人受かるほどです。
各研究科の倍率
文理合わせて15の研究科の倍率をそれぞれグラフにしました。
最も難易度が高い研究科は経済学で、倍率は3.9でした。
最も難易度が低い研究科は薬学系で、倍率は1.2でした。
文系と理系の難易度の違い、キャンパスごとの難易度の違いを見てみましょう。
文系と理系研究科の難易度
文系 : 人文社会系、教育学、法学政治学、経済学、学際情報学府、公共政策学
理系 : 理学系、工学系、農学生命科学、医学系、薬学系、数理科学、新領域創成科学、情報理工学系
上記のように文系と理系をわけて計算すると以下のようになります。
全体では、文系のほうが理系に比べて難易度が高いことがわかります。
文系では、東大生でも2人に1人の合格率です。
この原因のひとつに、定員が文系が少ないことにあるでしょう。
入学定員(文系) | 入学定員(理系) |
876人 | 2193人 |
令和3年の東大の学部の定員は、文系が1223人、理系が1737人です。(東大HPより、推薦を除く)
令和2年の東大の学部の卒業者数は、文系が1345人、理系が1754人です。(東大HPより、教養と教育学は文系として計算)
これからわかるように、
文系 : 卒業者数 > 大学院定員 理系 : 卒業者数 < 大学院定員
という状況になっています。
キャンパスごとの難易度
駒場キャンパス : 総合文化、数理科学
柏キャンパス : 新領域創成科学
本郷キャンパス : その他の研究科
として計算しました。
柏キャンパスの新領域創成科学研究科は学部をもたないため、東大生の受験者数が少ないと思われます。
本郷キャンパス、駒場キャンパスは、学部の時と同じ研究室を受験する人が多いと予想され、東大生の合格率が高くなったと考えられます。
グラフを見るうえでの注意
以上のグラフや統計の倍率は合格者数ではなく入学者数で計算していることに注意してください。
大学院は、日程が被らなければ複数の研究科に受験することができます。
そのため、複数の研究科に合格してそのうちの一つの研究科に入学した人のデータにより、難易度が高めに出ている可能性があります。(特に併願されやすい駒場・柏キャンパスの研究科)
院試の日程
院試を考えている人は、まず院試の日程と受験科目をチェックしましょう。
計画的に対策をすることが合格への近道です!
こちらの理系の東大院試の流れをまとめた記事を参考にしてください↓↓↓
まとめ
東大の大学院受験を悩んでいる人の助けになれば幸いです!
これ以外にも、私が他大学から東大の大学院に行った経験をもとに記事を書いていますのでぜひ参考にしてください!
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