こんにちは!ほぐです!
今回は私が経験した東京工業大学理学院物理学科の入学試験の流れについて説明します。
私が東工大院を受験したのは2年前です。また、今年の試験の要項を確認してみたところ大きな変更点は無さそうなので参考になるかと思います。
正式な要項はこちらです。
2022-4-2021-9master.pdf (titech.ac.jp)
物理学科にはA日程がない
まず、初めに東工大院の院試には、ほぼ全ての学科でA日程とB日程というものがあります。
A日程は、推薦入試のようなもので筆記試験はなく、面接だけをします。A日程を受けた学生はほとんど合格をもらえるようです。
ただし、A日程を受けられる学生の多くは学部のときから東工大生だった学生です。理科大等の外部から受ける学生は、学部時代の成績がかなり良くないと受けられません。
B日程には、筆記試験と面接の両方があります。A日程を受けられなかった学生が受けます。
B日程にも元々東工大だった内部生はいます。学科によって基準が違うようですが、ほとんどの学科では成績が上から約5~8割に入っている内部生がA日程を受け、残りの内部生はB日程を受けます。
以上が東工大院試のA日程とB日程についての説明です。しかし、物理学科を受ける学生はこの知識は必要ありません。
なぜなら物理学科にはA日程がないからです。
全ての内部生が外部生と同じように筆記試験と面接を受けます。東工大の説明会においても内部生と外部生を平等に扱うと公言していました。平等な評価をするために試験の採点は受験生の名前を隠した状態で行われるそうです。
これは外部生としては嬉しい情報です。A日程がない分、内部生の合格率が落ちるため、外部生のチャンスが増えます。
倍率は1.6~1.8倍
東工大理学院物理学科の募集人数は毎年60人ほどです(今年度は62人)。
対して、受験生は毎年100人くらいいます。私の知る限りでは、この受験生の人数は毎年大きくは変わりません。
3人に1人くらいは落ちると考えておけば良いでしょう。
筆記試験は2時間×2
最初に筆記試験があります。物理に関する2時間の試験を午前中と午後に1回ずつ合計2回行います。
それぞれの試験内容は以下のようになっています。
出題範囲 | |
午前の試験 | 物理数学、力学、電磁気学 |
午後の試験 | 量子力学、統計力学、物理学実験 |
面接はほぼ全ての学生が受ける
筆記試験の数日後にネットでの合格発表があります。この合格発表の時点では、ほとんど落ちている学生がいませんでした。
正確な数字は覚えていませんが、110人くらいの受験生がいて、100人以上の合格者の受験番号が書かれていいました。つまり、ほぼ全ての受験生が面接を受けます。
面接は(1~2)+1回
筆記試験が受かると、後日面接を受けることになります。面接は午前中と午後のそれぞれにあります。
午前中の面接の回数は志望する研究室によります。大抵の学生は1回です。
私が受験した時は志望する研究室を第5志望まで書けました。今年の要項によると、今は第10志望まで書けるようになっているみたいです。
もし、複数書いた志望研究室の中に違う系統(物性実験、素粒子など)の研究室が混ざっていた場合は、その学生は2回面接を受けることになるでしょう。
午前の面接が終わると、7時間ほど後に午前の面接の合格発表があります。この合格発表の時点で、自分の受験番号を見つけられたら午後の面接も合格だと思っていいでしょう。
なぜなら、合格者の人数が募集人数とほぼ同じだからです。
午前の面接に合格したら、すぐに午後の面接を受けます。午後の面接に関しては、聞かれることは一つだけです。
「あなたがもし合格した場合、~~研究室に所属することになります。よろしいですか?」
ここで「はい」と言えば、合格だと思います。
まとめ
東工大院試の流れを書きました。筆記試験や面接の内容についての記事も投稿しています。
ぜひ見てください。
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